次は沖縄県と生活習慣病の関係性を考えてみましょう。経済、食、運動そして思想といった分野別に考えてみるとおもしろいかも。私達の取り巻く環境も把握しながら、生活習慣病と向き合いましょう。
肥満率1位って・・・
最近、よく新聞などで取り上げられている通り、沖縄県はどの年代、性別でも肥満率が高い。(右図参照)肥満という事はメタボリックドミノからわかるように、生活習慣が乱れているという事です。裏を返すと
「生活習慣が乱れている率全国1位」
という事になります。まさに沖縄の健康長寿を崩壊へと導いたのはこの「生活習慣の乱れ」なのです。
食行動の崩壊
戦後、食の欧米化によるファーストフードや高度経済成長における加工食品の摂取が増加したこと。また最近、外食産業の人口に対する比率も全国一となり、添加物を日常的に摂取する食環境へと変遷しました。摂取する全ての食品に何らかの添加物が含まれているというのが現状で、これまでの沖縄の健康長寿を支えてきた『食文化』はほとんど崩壊しています。
また、肥満に導いた原因の根底となる食行動も同様にひどい現状で、肉は食べる食べる。一方で、野菜類の摂取は少ない、少ない。(下図参照)このように栄養バランスの悪い食生活を続けていると今の現状になる事は当然だと言えます。その他、揚げ物の摂取が多いなど、細かい点も数多くあります。
経済困窮から
沖縄県の経済環境は全国一悪い。就職率や就業率、最低賃金が低い事もあり、自身の健康にお金をかけたくないという人が大多数という現状だそうです。
これまで、編集部で取材した先生方のほとんどが県民(来院者)の健康意識(予防意識)の低さに頭を悩ませています。
車社会のおきなわ
モノレールが通ったとはいえ、沖縄はいまだ 車、バイク依存型社会のため、本土の電車、バス通勤とは違い、「歩く」という習慣があまりありません。日常的に動く習慣がないということは、基礎代謝量は低く、太りやすい体質になります。左図の自動車数と糖尿病死亡数の統計にも興味深い結果が出ています。
うちなー思考について
沖縄独特の「なんくるないさー」というおおらかな考え方は、健康な体をつくるにあたり、解釈しだいでは非常に危険です。これまで取材した医院の先生方が「悪くなってから病院に診察にくるというのが一般的で予防の意識がある人はごく少数」と話すように予防意識はかなり低い。創刊号でアンケートした時の通り、意識はしているが行動を起こさないのは健康意識が低いという事ではないでしょうか?
どうでしたか?
沖縄における生活習慣病の現状は少し挙げてみても前述した通りひっ迫した状況にあります。現在、健康な人もこの環境にいる事で感化されないとは言い切れません。人生を質よく生きるために健康でいる事は大切な事です。
プチチシキ
基礎代謝量とは
人間が生活して行く中で心臓を動かす、体温を保つといった、生命活動を維持するために使われている1日分のエネルギーの総量の事をいいます。基礎代謝量はその人の生活スタイルによって違います。基礎代謝量が高い人は体内のエネルギー消費量が高いために太りにくく、逆に低い人は体内にエネルギーが残りやすいので太りやすい事になります。
これらの疾患からもわかる通り全ての原因に関わるのが肥満。生活習慣病の予防・改善には肥満にならない生活を心がけないといけない事がわかったと思います。では次に私達沖縄と生活習慣病の関係を考えてみましょう!