 熱心で面白いお医者さんに一人の『人』としての素顔から 医療に取り組む姿勢までいろいろな話を聞いてみました。
良き医者であり、善き父でありたい。「毎日、葛藤していますよ」笑顔でそう話す比嘉さん
東部クリニック院長 比嘉 靖 (ひが やすし)さん
今日お会いしたお医者さんは、医者として、父として、比嘉靖として、悩んでいるようでした。この悩みとは、一生付き合っていくことになるかもしれない・・・。 それでも、先生は笑って話を聞かせてくれたのです。
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「ちょっと待っててくださいね。今、コーヒーを淹れますから」そう言って私たち取材班にコーヒーを出してくれた、とても優しく、感じの良いお医者さん。 比嘉靖、脳外科医。ゴルフとコーヒーが好きな若いお父さん。
不思議なお医者さん 「私たち医者の仕事は、患者さんを治療すること。でも、それ以外のことも考えなきゃいけない。ただ治療をすれば医者、というわけにはいかないですから。私は診察が終わるまでの過程も大切にしたい。私を頼って足を運んでくれた患者さんの為に」 不思議な先生だった。物静かに見えて、話し好き。楽しそうに話しながら、どこか静かな印象を残す。 「患者さんの為に」 「最近、医療関係の問題が世間で騒がれていますよね。色々な意見があり、私自身も思うことは確かにあるのですが・・・。こういった混乱の中で、しわよせが患者さんに来るというのは避けるべきだと思うのです」 医療制度のバランス、医者不足。医療業界について、その熱心な考えを話す比嘉さん。その目は静かに前を見ている。 「結果的に患者さんの為になる社会でなければ。制度にしろ、仕組みにしろ。治療という行為が当たり前に出来ることの素晴らしさを皆で感じたい。今はその『当たり前』に向けて頑張らなきゃいけない時」
想い、絡まる日々でも。 穏やかな表情だが、頭を抱える毎日を送っているそうだ。仕事と家庭、そして自分自身としてどうすべきか。悩みは尽きない。 「医者としての仕事に専念するあまり、家族をないがしろにしてしまった時期もありました。かといって、仕事の手を緩める訳にもいかず・・・。人の命に関わっているのですから。しかし・・・妻や子供には、寂しい思いをさせてしまった。家族と旅行中に、急患の知らせで私だけ呼び戻されたりして。思い出すたび、申し訳ない想いで胸がいっぱいになります。今は、うまく時間を作って家族サービスをします。ただ、子供が年頃になって、あまり私の相手をしてくれないんですよ(笑)」 肝心な「自分自身」を後回しにしてでも、誰かのことを想ってきた。患者さんのこと、家族のこと、そして自分のこと。正しかったのか、これからどうすべきか。 「毎日、葛藤していますよ」 笑顔でそう話してくれた。誰かの為を想うことが、きっと自身の為になる。そうだったらどんなに素敵か---。 そんなことが頭をよぎった。大きめに設計された窓から、優しい午後の光が院を包んでいた。比嘉さんと飲んだコーヒーは、美味しかった。
お父さんは人気者!? 家族サービスをしようにも、比嘉さんのお子さんは高校生になり、ほとんど相手をしてくれないそう・・・。そんな悩めるお父さんですが(笑)、患者さんからは大人気!!先生に会いたくて院を訪れる患者(?)さんもいるほど!その人気の秘密は「気配り」にありました。日の光がたくさん入るように意識して造られた院の構造、検査の結果待ちの患者さんが落ち着いてくつろげる待合室。「検査結果をその日のうちに伝えてあげたいので。場合によっては、食事もだしています。美味しいですよ!」そんな誠意ある人柄が、診察相手の心を掴んだのですね。とても素敵なことだと思います。頑張れお父さん!
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